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米作り名人レポート vol.3

今回は「米作り名人レポート」の第三回です。

第一回は無農薬・無化学肥料の「つや姫」生産者、島貫清孝さん、
第二回は無農薬・無化学肥料の「ササニシキ」「コシヒカリ」「白芒もち」生産者、小林亮さん、
そして第三回では、無農薬・無化学肥料の「ひとめぼれ」と減農薬(田植え時期に除草剤を1回のみ)
無化学肥料の「コシヒカリ」「こゆきもち」をご提供頂いている吉田正行さんを紹介させて頂きます。

がっしりした体つきに優しい眼差しの吉田さんの田んぼは、
その素晴らしい人柄を表しているかのようにとても美しく、まるで絵画の世界でした。

【第三回】天日干しでじっくり完熟させるお米作りの名人、吉田正行さん KITAKAMAKURASEIMAIJYOで無(減)農薬・無化学肥料の
ひとめぼれ」 「コシヒカリ」 「こゆきもち
を取り扱わせて頂いている、吉田正行さんの田んぼに伺いました。

最初に驚いたのは田んぼを切り裂くように、等間隔で、
地平線の彼方まで続くと思われる棒、棒、棒。

吉田さんの田んぼがある集落でしか見られないその不思議な光景に目を奪われます。
これは「杭がけ」という、この集落に昔から伝わる天日干しに使う杭なんだそうです。
「杭がけ」は稲を刈った後、稲を束ねて、その名のとおり、この杭にかけて行くそうです。

私も、とある田んぼで天日干しを少しだけ体験させて頂いた事があるのですが、
想像を超える重労働で、数時間のお手伝いしかしていないのに、
その後何日かは体の節々が痛くなる程でした。。。

一方、吉田さんは、この広大なひとめぼれの田んぼを、何と、家族数人で、
全て掛けられるそうです。

それだけでも驚きなのに、10日程度乾かした後、
干している杭のすぐ横にさらに杭を差し、
上下をひっくり返して、
再度、稲束をかけかえられるそうです!

そうすることで、お米も稲藁も、ムラなく、綺麗に乾くそうですが、
一度かけるだけでもとてつもなく大変な作業を、もう一度かけるのは、
途方も無い作業です。

しかも、天日干しの時期は台風が頻繁に現れる時期、
風で稲が落ちたり、杭ごと倒れたりする事は多々あります。
その度に掛け直し、たっぷり20日間、
丁寧に丁寧にお日様と風のチカラだけで乾燥させ、
絶品のひとめぼれが完成します。

しかし、何故このような大変な天日干しを続けられているのか?
お聞きした所、
お米が一番美味しく仕上がるのはもちろんのこと、
この藁を使うと藁細工が非常に綺麗に仕上がるそうです。

がっしりした吉田さん、実は非常に器用な方で、
冬は藁細工をされていて、
その藁細工には、柔らかい天日干しひとめぼれの藁が最適なんだとか。

次に驚いたのは、通常、無農薬の田んぼでは、
稲より背の高いヒエが沢山生えていますが、
吉田さんの田んぼには、ヒエや雑草が殆ど見当たりません。

吉田さんにその秘訣を伺った所、
「カブトエビが雑草を抑制してくれる」
「冬の間に田んぼを平にすることで雑草を抑えられる」
との事でした。

カブトエビは古くから「草取り虫」とも呼ばれ、
水田の雑草発生を抑制することが知られています。

カブトエビは、冬期乾燥した水田に水が入り、
卵が吸水することで一斉に産まれるそうです。
そして、どこの田んぼにでもいる訳ではなく、
決まった、カブトエビがここと決めた、田んぼにしか来てくれないんだとか。
しかも、年によって沢山産まれたり、少なかったりするそうです。

カブトエビは雑食で虫や雑草などをよく食べ、
また、絶えず脚を動かして土を掘り起こしているため、
田んぼの雑草の種や幼芽を浮かび上がらせ、
また、その際に巻き上がった土が水をにごらせることによって、
雑草の光合成を阻害してくれます。

また、カブトエビが繁殖するとイネゾウムシなどの害虫が
繁殖できなくなることが知られています。

さらに、カブトエビはその一生のうちに何度も甲羅を脱皮するのですが、
脱皮後の甲羅がお米の貴重な栄養分になるだけでなく、
お米の病気の発生も防いでくれるそうです。

まさに田んぼの守り神です。

そんなカブトエビは農薬に非常に弱いことでも知られています。
20年前、吉田さんはたまたま田んぼで見かけたカブトエビが農薬に非常に弱い事を知り、
カブトエビがいる田んぼでは農薬を一切使わないようにしたそうです。

しかし、「カブトエビが居ればもう安心」という訳でもありません。
田んぼの土の中には沢山のヒエや雑草の種があり、
水を入れると田んぼの窪んでいる所に雑草の種があつまり、
そこに沢山の雑草が生えるそうです。

そこで吉田さんは冬の間に田んぼを真っ平らにされます。
この延々と続く広大な田んぼを、人力で。
しかし、その気の遠くなる作業がとても楽しいそうです。

「来年は今年より素晴らしい田んぼにしよう。」
「来年は今年より美味しいお米を作ろう。」

そうやって上杉鷹山の時代から代々、土を作って来たこの地で、
その血を受け継ぐ吉田さんが、楽しみながら手間隙かけて作られた絶品のひとめぼれ。

その優しい甘さを是非ご堪能ください。

ひとめぼれ 山形東置賜 吉田正行さん作

米作り名人レポート vol.2

今回は「米作り名人レポート」の第二回です。

第一回では、無農薬・無化学肥料の「つや姫」生産者、島貫さんをレポートさせて頂きましたが、第二回は無農薬・無化学肥料の「ササニシキ」「コシヒカリ」そして「白芒もち」をご提供頂いている、小林亮さんを紹介させて頂きます。

小柄で話の面白い小林さんですが、30年以上、有機栽培で「美味しい」お米作りを追求されている名人の言葉は、短いフレーズに奥深い真理を感じるものでした。

【第二回】「与え過ぎず広々育てる」事で最高のお米を作る名人、小林亮さん KITAKAMAKURASEIMAIJYOで無農薬・無化学肥料の
ササニシキ」 「コシヒカリ」 「白芒もち
を取り扱わせて頂いている、小林亮さんの田んぼに伺いました。

小林さんは、100名以上の生産者さんが日夜、有機・特別栽培で美味しいお米やお野菜、果物を生産されている「おきたま興農舎」の代表をされていますが、60代後半の現在も第一線でお米作りをリードされています。

小林さんがお米作りをしてきたのは、高度経済成長の中「沢山収穫した農家が良い農家」という時代。
そんな時代に敢えて無農薬・無化学肥料でお米作りを続けるのは、周りの農家さんとの軋轢が非常に大きく、孤立したり、嫌がらせにあったりして、断念した農家さんの話も数多く聞きます。

しかし小林さんは、持ち前の気さくな人柄と繊細な心遣いで、同じ村の農家さんとの「有機的」な交わりを大切にし、時間をかけ丁寧に理解を得ながら有機農業を続けらる「土壌」を作って来られました。
冗談まじりに話す小柄で温和な小林さんですが、その言葉には、芯の強さ・熱さを感じずには居られません。

そんな小林さんに安心・安全で美味しいお米を作るポイントを伺いました。

小林さん曰く「与え過ぎないで、広々と育てれば、美味しいお米はできる

「ヘェー」と簡単に聞き流しそうな、至ってシンプルな言葉ですが、よくよく考えると相当な覚悟がないと言えない言葉です。

通常、農家さんは自分の田んぼからできるだけ沢山収穫する事を考えます。
そうすると、田んぼに可能な限り多くの稲を植えて、たわわに実るように充分すぎる肥料を与え、それで病気になったら農薬で抑える、という方向に走りがちです。
そこを敢えて、広々と植えて、肥料は殆ど与えず、健康な土と綺麗な水、そして太陽だけで育てるというのは、全く反対の発想であり、高度経済成長の時代からその信念を曲げずに実践するのには、非常な苦労があったハズです。

そして「与え過ぎず、広々と育てれば健康・健全に育つ」という考え方は、お米作りだけでなく、他のお野菜や、もしかすると子育てにも通じる真理なのでは、と考えさせられました。

そうしてお楽しみ、小林さんが手塩にかけて育てられた「コシヒカリ」を小林さんのご自宅でおにぎりにして頂きました!
この「コシヒカリ」は24年産の自家用のため、1年間、真夏でも普通の倉庫に置いていた、あまり保存状態の良くないお米との事でしたが、その美味しさに驚愕しました。
甘くて、冷えてもモチモチしていて、「本物のコシヒカリってここまで美味しいんだぁ」と感激しながら、何個も頂いてしまいました。

小林さん曰く、
「ちゃんと育てられた農作物は保存状態が悪くても変に痛まない」
との事。

実際、おきたま興農舎さんで作られたブドウが、収穫後棚に置きっぱなしになっていたのですが、腐ることなく、そのまま「干しぶどう」になっていました!びっくり。

そして、小林さんにお願いし、おにぎりで頂いた絶品「コシヒカリ」を、今年度から譲っていただき、当店で発売させて頂ける事になりました!

コシヒカリ 山形東置賜 小林亮さん作

これぞ「コシヒカリ」の最高峰。
お米作り名人小林さんが、広々と、与え過ぎず、手間隙かけて大切に育てられた、コシヒカリを超えるコシヒカリです。
是非、お試しください。

内祝い・お祝い&お米ギフトなら有機・特別栽培米専門店、暮らしと自然を豊かにするKITAKAMAKURASEIMAIJYO

米作り名人レポート vol.1

去る9月15日〜16日、巨大台風が日本列島を縦断する中、
山形置賜の3人のお米作り名人に、今年のお米の出来栄えなどを伺いに行きました。

雨が降り続く中、稲刈り前の、黄金に、たわわに実る、美しい田んぼを前に、
褐色の名人達の自信に満ちあふれた笑顔と、端的ながら本質をつく深いお話に感銘を受けた2日間でした。

今回から3回に渡って、島貫清孝さん、吉田正行さん、小林亮さんへのインタビューをレポートさせて頂きます。


【第一回】真夏でも13℃の雪解け井戸水で絶品「つや姫」を作る名人、島貫清孝さん KITAKAMAKURASEIMAIJYOで無農薬・無化学肥料の「つや姫」を取り扱わせて頂いている、
島貫清孝さんの農場に伺いました。
島貫さんはご夫婦で、お米だけでなく、絶品のトマトや山形名産の小茄子も作られています。

とにかく気さくで、トークも冴える島貫さん。
楽しいお話を聞かせてもらっている間に、数百メートル先の田んぼまで到着してしまいました。

最初に驚かされたのは、途方もなく広い島貫さんの有機JASの田んぼに、殆どヒエや雑草が生えていない事でした。
というのも、島貫さんの田んぼに来る道すがら、色んな方の田んぼを眺めながら来たのですが、
やはり有機JASや無農薬・減農薬で栽培されている田んぼにはヒエや雑草が沢山生えていて、
それが一概に悪い訳ではないのですが、
農薬に頼らずに広い田んぼを管理するのは至難の技だなぁと痛感していました。
そんな折、島貫さんの田んぼの、あまりに綺麗な姿に度肝を抜かれました。

島貫さんに有機栽培でここまで綺麗な田んぼを作る秘訣を伺った所、
「深水栽培(米1)」や「マガモ稲作(米2)」を上手に実践することがポイントとの事でした。
(米1)「深水栽培」とは、田植え直後から田んぼの水を深く保つことで、
雑草の発生を抑制する農法です。
雑草が育つためには日光の他に酸素が必要な訳ですが、
水を深く張る事で、その酸素の供給を断ち、雑草の発生を抑制する手法です。
もちろん、稲も酸素供給が無くなると生きていけないので、
ポット育苗という方法で、苗を深水から出るくらい大きく育ててから植え付けるのがポイントだそうです。


(米2)「マガモ稲作」とは、文字通り、田んぼにマガモを放して雑草を防ぐ農法です。
マガモが雑草や害虫を食べてくれたり、泳ぐ事で水を濁らせて雑草に日光が当たりにくくなったり、
フンによって養分が供給されたりと、いい事づくめの農法です。
一方で、野犬などからマガモを守るために非常に多くの労力が必要だったり、
マガモを田んぼに放すタイミングや羽数を上手くコントロールしないと、
逆に稲の生育にマイナス影響が出たりと、長年の経験と熟練の技が必要な農法でもあるそうです。


そして、肝心の今年の出来栄えですが、「かなり上々」だそうです!
また最高の島貫さんの「つや姫」が食べられると思うと、小躍りする程、嬉しい一言でした。

島貫さんに上々な出来栄えの理由を伺った所、
長年かけた土作りが上手くいっている事、
通常の半分程度の密度で稲を育てている事、
そして真夏に10m以上も掘った井戸水を掛け流している事
がポイントとの事でした。
稲は昼間、お日様の光で光合成を行い、
日が沈んで光合成が出来なくなると、昼間にたっぷり作っておいた栄養分をお米に送り込みます。
登熟期に晴天が続くと、光合成が盛んに行われますが、
熱帯夜だと、稲の呼吸や成長が夜間にも盛んになり、
折角昼間に作った栄養分を浪費して、お米には送り込まれません。

そこで、美味しいお米を作るには、特に暑い真夏は、夜間に水を掛け流して水温を下げ、
低温でゆっくり登熟させることがポイントとなります。
その点、島貫さんの田んぼは、真夏でも13℃!という、
吾妻連峰からの雪解け井戸水を、惜しげもなく掛け流すので、
昼間に光合成でたっぷり作った栄養が全てお米に送り込まれ、絶品の美味しさになります。

そんな名人、島貫さんですが、未だに「最高のつや姫の作り方が未だに分からない」とおっしゃいます。
スマホでLINEを使いこなす、好奇心旺盛な島貫さんは、
毎年、急激に気候・天候が変わる中、最高の「つや姫」の作り方を常に探求されています。
今年の島貫さん「つや姫」は、目指されている理想の何合目まで来ているのでしょうか?乞うご期待。

追伸
島貫さんはお米以外にもトマトや小茄子を作られているのですが、厚かましくも試食させて頂きました。
それらも、筆舌に尽くしがたい程美味しく、一緒に行った、30年来のトマト嫌いの男性が、
「美味しい!美味しい!」とトマトにかぶりついていました。
名人にかかると、何でも美味しくできるのですね。

(整米人)


内祝い・お祝い&お米ギフトなら有機・特別栽培米専門店、暮らしと自然を豊かにするKITAKAMAKURASEIMAIJYO

小田原田んぼ日誌  01



6月4日晴天、小田原の知人の田んぼへ田植えの手伝いに行きました。
(KITAKAMAKURASEIMAIJYOの取り扱い米産地ではないのですが。)

例年、無農薬・無化学肥料で育てられている田んぼには、タニシやゲンゴロウ、
ザリガニ、ツバメ、サギ、カモ、、、
初めて見る謎の生物などなど!
無数の生き物で溢れていて、田んぼそれ自体が生命体のようでした。

タニシ

すでに汗ばむような天候の中、手押しの田植え機では植えきれない田んぼの端に、
小さな苗を数本づつ、等間隔になるようにそっと手で苗を植えていると、
日常生活の色んな課題や雑念も1本づつ落として行くようで、
植え終わった時には、この上なく爽快な気分になりました。

泥の中にそっと植えられた、こんな小さく弱々しい苗が、
台風や日照りにも耐え、大きくしっかりとした稲に育ち、
やがて黄金の稲穂を実らせる、毎年恒例のようで毎年違う、
壮大なドラマの幕開けです。

今年はどんなドラマを見せてくれるのか!

これから秋まで定期的に経過を報告していけたらと思います。

整米人




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