クレタ島のさっぱりライスサラダ
2013.09.20 Friday
朝晩の涼しさで秋を感じる 今日この頃。
裏山の蝉の声で 包まれていた我が家も、
新学期が始まり 家の前を通る子供達の 楽しそうな声で賑わっています。
「今日は、何の日か知ってる?」
「お月見でしょ」
「中秋の名月っていうんだよ。知らないの〜」
「お母さんが給食に月見団子がでるっていってた!」
そんな子供たちの季節の会話も
(給食にお月見団子なんて でるんだ。。。)
お庭から盗み聞き。
フィンランドでは、子供たちの夏休みが長く
6月1日から始まり、8月中旬の新学期が始まるまで、2ヵ月半。
共働き社会のなので、それにあわせて4、5週間の休みを、
父母、祖父母がスライドして取り やりくりしています。
夏至祭を過ぎた頃から、私の勤め先からもひと気がなくなり、
残っている人の殆どは外国人研究員。
フランス、ポーランド、イタリア、ドイツ、
ギリシャ、ベトナム、中国、チェコ等々。
普段はほとんどが背の高い色白金髪の北欧人に囲まれたオフィスも
この時ばかりは 多国籍色に染まります。
上司は休暇中なので、
ショートパンツにサンダル、長めのランチ。
フィンランド人の同僚たちには、
「みんなの休み中よろしくね。」 「夏休みに出勤して大変ね。」
と同情されつつ、実際は、得した気分。
一年で2番目に好きな季節。
週末のホームパーティーもピクニックも 多国籍料理が並びました。
「日本人=お米好き」 のイメージから、お米料理も集まり、
末っ子ごはん料理の多くと出会いました。
一番仲の良かったクレタ島出身の研究員。
うそつきのクレタ人と言われますが、彼は 賢く、明るく、面白く。
料理上手のパートナーと一緒に、ヘルシンキに住んでいました。
彼女の作る料理は、レモン、塩、オリーブオイル、ハーブとさっぱりした味付けが多く。
日本の夏にはぴったり。
今回の、末っ子ごはん料理は彼女からおしえてもらったライスサラダ。
冷ごはんならでは!の料理です。
サラダと言えば、お酢と思いがちですが、味付けはレモンと塩がしっくりきます。
冷蔵庫のちょっと半端に残ってしまった食材と混ぜて、
パプリカやトマトの中のお皿に詰めて頂きます。
クレタではパプリカやトマトの中をくりぬき、 それをカップのように使います。
全体に軽く塩をふり、中にライスサラダを詰めて、食卓へ。
日本はパプリカが高いのと、固めなので、
ミディートマトでするとちょうど良いサイズです。
ナイフですっと半分にすると一口サイズ。
材料:
材料を混ぜて、塩、こしょう、レモン汁で味付け。
もし、ハーブソルトが家にあれば、それもよし、彩もよくなるので、
パセリ、万能ねぎ(ハムとベーコンに合う)、
ディル(エビに合う)などハーブと加えるとぐっと味も深まります。
ピクルスが余っていたらそれも会います。
(*ミディートマトがおすすめですが、お得なパプリカが手に入ったなら、
レンジで2分ほど加熱するか、他の料理のオーブンの隅で焼いておくと
少し柔らかくなりよいです。)
そして、末っ子ごはんのすごいところ。
それでも余ったしまったライスサラダは、翌日チーズをのせてオーブンへ。
(前日のトマトの中身が残っていたら2分ほど煮詰めて、
チーズをのせる前にカップの中へ。)
ライスグラタンに変身です。
レモンと塩のさっぱりから、チーズたっぷりの濃厚な味に。
夏の終わりと言えばもう一つ。
末っ子ごはんの背後で、何とも存在感あふれるばかりに映っているのは、
ザリガニ。
スウェーデン、フィンランドでは 夏の終わりに ザリガニを頂きます。
家族、友人あつまって、歌を一曲歌っては、
冷凍庫で冷やしたSnaps(蒸留酒)のショットをのみ、
それを繰り返し、わいわい陽気に 名残惜しい夏の最後の時間を楽しみます。
これがザリガニパーティー Rapujuhlat。
食べるのはちょっと根気が必要ですが、
味はエビとカニの良いところを合わせたもの。
日本では、IKEAで購入できます。是非試してみてください。
日本にいて、思ったこと。
「IKEAは、北欧では手ごろな価格で、住みよい家を作る為の商品を売っていますが、
北欧圏をでると、北欧の食生活をも紹介する文化を広める媒体であり、
且つ、海外で頑張る北欧人に母国の食材を提供することによって、
Homeを感じる住みよい環境をつくる手伝いをしてるのだ。」と。
フィンランドにいると、ついつい反IKEA派になってしまいますが、
今はとても感謝です。
ザリガニパーティーが終わったら、後は 色鮮やかな紅葉。
そして 寒く長い冬に向かって季節は移り替わっていきます。
昨日の夜は、鎌倉でも少し肌寒く、
澄み切った夜空の満月を追いながら、
娘は、「うさぎがお餅つきしてた!みえた!みえた!」
この月の見方って面白い。
ヨーロッパでは、手を振る片腕のカニ派 vs キャベツ畑の泥棒派に分かれ、
アメリカでは、女性の横顔。
うさぎというのはアジア諸国の解釈ですが、
以前イタリア人の友人から聞いた話を思い出しました。
子供の頃、おじいちゃんおばあちゃんから
「アジアの国では、満月にうさぎの姿が見えたら、恋をしてるというんだって」
とひやかされたと。
アジア人の私は知りませんでしたが、
確かに、5歳の娘も恋をしています。
みなさんに、素敵な秋が訪れますように。
by äiti
季節毎のブログまとめページはこちらをご覧ください!
裏山の蝉の声で 包まれていた我が家も、
新学期が始まり 家の前を通る子供達の 楽しそうな声で賑わっています。
「今日は、何の日か知ってる?」
「お月見でしょ」
「中秋の名月っていうんだよ。知らないの〜」
「お母さんが給食に月見団子がでるっていってた!」
そんな子供たちの季節の会話も
(給食にお月見団子なんて でるんだ。。。)
お庭から盗み聞き。
フィンランドでは、子供たちの夏休みが長く
6月1日から始まり、8月中旬の新学期が始まるまで、2ヵ月半。
共働き社会のなので、それにあわせて4、5週間の休みを、
父母、祖父母がスライドして取り やりくりしています。
夏至祭を過ぎた頃から、私の勤め先からもひと気がなくなり、
残っている人の殆どは外国人研究員。
フランス、ポーランド、イタリア、ドイツ、
ギリシャ、ベトナム、中国、チェコ等々。
普段はほとんどが背の高い色白金髪の北欧人に囲まれたオフィスも
この時ばかりは 多国籍色に染まります。
上司は休暇中なので、
ショートパンツにサンダル、長めのランチ。
フィンランド人の同僚たちには、
「みんなの休み中よろしくね。」 「夏休みに出勤して大変ね。」
と同情されつつ、実際は、得した気分。
一年で2番目に好きな季節。
週末のホームパーティーもピクニックも 多国籍料理が並びました。
「日本人=お米好き」 のイメージから、お米料理も集まり、
末っ子ごはん料理の多くと出会いました。
一番仲の良かったクレタ島出身の研究員。
うそつきのクレタ人と言われますが、彼は 賢く、明るく、面白く。
料理上手のパートナーと一緒に、ヘルシンキに住んでいました。
彼女の作る料理は、レモン、塩、オリーブオイル、ハーブとさっぱりした味付けが多く。
日本の夏にはぴったり。
今回の、末っ子ごはん料理は彼女からおしえてもらったライスサラダ。
冷ごはんならでは!の料理です。
サラダと言えば、お酢と思いがちですが、味付けはレモンと塩がしっくりきます。
冷蔵庫のちょっと半端に残ってしまった食材と混ぜて、
パプリカやトマトの中のお皿に詰めて頂きます。
クレタではパプリカやトマトの中をくりぬき、 それをカップのように使います。
全体に軽く塩をふり、中にライスサラダを詰めて、食卓へ。
日本はパプリカが高いのと、固めなので、
ミディートマトでするとちょうど良いサイズです。
ナイフですっと半分にすると一口サイズ。
材料:
- 末っ子ごはん一杯分(玄米だとよりあいます)
- エビ、ハム、生ハム、ベーコン等など
(個人的には、混ぜないでどれか一つのほうが。。。) - たまねぎ(軽く炒めるか=甘くなる、塩もみ=辛めになる)
- ミディートマトor パプリカ *
(パプリカ、トマトの切れ端も、もちろんライスサラダのなかに。)
材料を混ぜて、塩、こしょう、レモン汁で味付け。
もし、ハーブソルトが家にあれば、それもよし、彩もよくなるので、
パセリ、万能ねぎ(ハムとベーコンに合う)、
ディル(エビに合う)などハーブと加えるとぐっと味も深まります。
ピクルスが余っていたらそれも会います。
(*ミディートマトがおすすめですが、お得なパプリカが手に入ったなら、
レンジで2分ほど加熱するか、他の料理のオーブンの隅で焼いておくと
少し柔らかくなりよいです。)
そして、末っ子ごはんのすごいところ。
それでも余ったしまったライスサラダは、翌日チーズをのせてオーブンへ。
(前日のトマトの中身が残っていたら2分ほど煮詰めて、
チーズをのせる前にカップの中へ。)
ライスグラタンに変身です。
レモンと塩のさっぱりから、チーズたっぷりの濃厚な味に。
夏の終わりと言えばもう一つ。
末っ子ごはんの背後で、何とも存在感あふれるばかりに映っているのは、
ザリガニ。
スウェーデン、フィンランドでは 夏の終わりに ザリガニを頂きます。
家族、友人あつまって、歌を一曲歌っては、
冷凍庫で冷やしたSnaps(蒸留酒)のショットをのみ、
それを繰り返し、わいわい陽気に 名残惜しい夏の最後の時間を楽しみます。
これがザリガニパーティー Rapujuhlat。
食べるのはちょっと根気が必要ですが、
味はエビとカニの良いところを合わせたもの。
日本では、IKEAで購入できます。是非試してみてください。
日本にいて、思ったこと。
「IKEAは、北欧では手ごろな価格で、住みよい家を作る為の商品を売っていますが、
北欧圏をでると、北欧の食生活をも紹介する文化を広める媒体であり、
且つ、海外で頑張る北欧人に母国の食材を提供することによって、
Homeを感じる住みよい環境をつくる手伝いをしてるのだ。」と。
フィンランドにいると、ついつい反IKEA派になってしまいますが、
今はとても感謝です。
ザリガニパーティーが終わったら、後は 色鮮やかな紅葉。
そして 寒く長い冬に向かって季節は移り替わっていきます。
昨日の夜は、鎌倉でも少し肌寒く、
澄み切った夜空の満月を追いながら、
娘は、「うさぎがお餅つきしてた!みえた!みえた!」
この月の見方って面白い。
ヨーロッパでは、手を振る片腕のカニ派 vs キャベツ畑の泥棒派に分かれ、
アメリカでは、女性の横顔。
うさぎというのはアジア諸国の解釈ですが、
以前イタリア人の友人から聞いた話を思い出しました。
子供の頃、おじいちゃんおばあちゃんから
「アジアの国では、満月にうさぎの姿が見えたら、恋をしてるというんだって」
とひやかされたと。
アジア人の私は知りませんでしたが、
確かに、5歳の娘も恋をしています。
みなさんに、素敵な秋が訪れますように。
by äiti
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- 世界へはば炊く米