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「フレンチ×普段ごはん」vol.9 ヌーボー・オリーブオイルの季節

こんにちは。
「フランス家庭料理教室アン・プチ・プ」の神崎則子です。

今回は、体によい油としてすっかりお馴染みのエキストラ・バージン・オリーブオイルのお話です。
この秋、イタリア・スペイン・南仏などの地域で収穫・搾油された新オイルは、日本にも徐々に到着し始めます。まさに今、エキストラ・バージン・オリーブオイルは旬の時期なんです。
太陽の光をたっぷりと浴びて育つオリビエ(オリーブの木)は、地中海沿岸地域のシンボルツリー。
初夏に小さな実を結ぶ緑色の未熟なオリーブの果実は、秋が近づくにつれ次第に紫色に染まり、完熟すると黒色に変化します。

そう、緑や黒のオリーブの実の色の違いは、品種ではなく熟度によるものなんです。 華奢な小枝のはざまに見え隠れする実の色の美しいグラデーションは、秋ならではの風景です。

さて、収穫したての実を搾って作られるエキストラ・バージン・オリーブオイルは、いわばオリーブの果実のフレッシュジュース。

他の植物油と違い精製されないので、実に含まれるポリフェノールやビタミン類など数多くの抗酸化成分がオイルの中にそのまま残るため、免疫力アップやアンチエイジング、病気の予防など、さまざまな健康・美容効果が期待できます。
そして、こうした栄養豊富なエキストラ・バージン・オリーブオイルは、まるで青草のようにフレッシュな風味で、口に含むとピリッとした辛みと心地よい苦味があり、そのまま飲めるほど美味しいものです。

ただし、加熱すると栄養分や風味が損なわれてしまうので、料理の仕上げに用いるのがお勧めです。
たとえば、調味料のひとつとして出来上がった料理にたっぷりまわしかけるなど、食卓でテーブルオイルとしてお使い下さい。
ふだん我が家は和食中心で、もっぱらごはんが主食ですが、エキストラ・バージン・オリーブオイルは毎日欠かさずとっています。
じつは、私は10年以上も風邪などで寝込んだことが無いのですが、それも抗酸化成分が豊富なエキストラ・バージン・オリーブオイルを継続的にとっているお陰かなと思います。

そこで、私の日々のオリーブオイル活用法をいくつかご紹介します。 簡単すぎて料理とはいえないものばかりです。

【味噌汁+オリーブオイル】 お椀に盛ったあと、オリーブオイルをまわしかけます。
どんな具材にもマッチしますが、とくに合うのがあさりの味噌汁。 ニンニクをほんの少し効かせると、あさりのパスタ“ボンゴレ”のような味わいになりとっても美味しいのです。

【生・温野菜+オリーブオイル】 味つけは天然塩のみ。バルサミコや米酢などで酸味を足すこともあります。
ちなみに、我が家の冷蔵庫には市販のドレッシングはひとつもありません。上質なエキストラ・バージン・オリーブオイル・天然塩・お気に入りの酢があれば、野菜を充分においしく食べられるからです。

【お豆腐+オリーブオイル】 おかか&醤油などの定番冷や奴に、エキストラ・バージン・オリーブオイルはよく合います。強い醤油の味をまろやかにし、豆腐の旨みを引き出してくれます。
寒い時期には、絹豆腐に濃厚な豆乳をかけてレンジで軽く温め、エキストラ・バージン・オリーブオイルと塩をかけた温奴が定番です。

【揚げ物+オリーブオイル】 ちょっと贅沢ですが、オリーブオイルで揚げるとカラリと軽い衣に仕上がります。 揚げ色はつき難いのですが、食後に胃がもたれないのがうれしいです。

そして、私のイチオシ 【ごはん+オリーブオイル】 あつあつのごはんにエキストラ・バージン・オリーブオイルをたっぷりかけて、フレーク状の天然塩をぱらり。私の一番好きなシンプルな食べ方です。
風味豊かな玄米がお勧めですが、炊きたての白ごはんでも美味です。
佃煮をのせたごはんに。甘辛い佃煮がまろやかになり、ご飯によく馴染みます。
卵かけごはんに。より濃厚でまったりした味わいになります。
納豆ごはんとの相性も抜群。私はおいしい納豆には添付のタレはつけず、エキストラ・バージン・オリーブオイルと塩だけで食べたりします。

今回、オリーブオイルと合わせたお米は、美味しい日本米のルーツとされる「亀の尾」。 「ササニシキ」や「さわのはな」と同じく、あっさりした飽きのこない味でありながら、噛むほどに深いうまみを感じるしみじみ美味しいお米です。
粘りが少なめのごはんに、とろりと濃厚なオリーブオイルがよく絡みます。

最後に、【スイーツ+オリーブオイル】 バニラアイスクリームに。抹茶やレモンフレーバーにもマッチ。 冷たさ・甘さが和らぎ、よりなめらかな口当りになります。
バターの代わりにオリーブオイルを使った焼き菓子も絶品です。
この時期限定の絞りたて初物オイル“オリーブオイル・ヌーボー”は、エメラルドグリーンに近い鮮やかな緑色です。
その見ため通り、味わいもとびきりフレッシュで栄養成分も豊富。まさに新鮮なオリーブのジュースですね。 美味しくて健康によいエキストラ・バージン・オリーブオイル、みなさまも普段のお食事にぜひご活用下さい。

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この秋、南欧で収穫・搾油されたばかりの数種類のヌーボーオイルを堪能しながら、オリーブオイルについて深く楽しく学びます。
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(前の記事)お弁当にミニミニハッシュドポテト

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各種商品をご準備しておりますので、ご用途に合わせてご利用下さいませ。  

「フレンチ×普段ごはん」vol.8 新米をシンプルに楽しむ

こんにちは。
「フランス家庭料理教室アン・プチ・プ」の神崎則子です。

待ちに待った新米のシーズン!
2016年度に収穫されたばかりの、ミルク色の新米が届きました。

ふだん我が家は玄米食ですが、毎年最初に食べる新米は、甘みをストレートに楽しめる白米と決めています。
KITAKAMAKURASEIMAIJYOのお米は、注文を受けてから精米して直ぐに配送されるのでツヤツヤ・ピカピカ。
炊き上げるととびきりふっくらとみずみずしく、この時期最高の美味ですね。


さて、初物の新米はそのままシンプルに味わうのがいちばんです。
今年初の記念すべき新米ごはんは、最近すっかりハマっている“削りたておかか”をたっぷりかけていただきます。
木の樽でじっくり熟成させた、伝統製法の丸大豆醤油をほんの少し垂らして。
ふわふわのおかか・こうばしい醤油・甘いご飯。素朴だけどしみじみおいしい組み合せです。


こちらが、我が家のキッチンに昨年仲間入りした削り器。
刃が危ないし、いちいち削るのは面倒かな...と長年買うのをためらっていましたが、子供の頃に母が毎日削ってくれたおかかの味が忘れられずにとうとう購入。いまでは普段の料理に欠かせない道具になりました。

この削り器、使い慣れると意外に手間入らずで、ちゃちゃっと削れば1分間も経たないうちに手のひらいっぱいの量のおかかが出来上がり。うまく削れず粉々になっても、それはそれでおいしいのです。
使い終わった削り器は水洗い厳禁。お手入れは、刃の部分や木箱に付いた削りカスをハケでササッと払うだけで完了です。

2杯目の新米ごはんは、自家製“ちりめん山椒風”とともに。
こちらは我が家の定番ごはんの友で、とっても簡単に手作りできます。

作り方は、ちりめん50gを熱湯でさっと洗って小鍋に入れ、ひたひたの日本酒を100ccほど注ぎ、醤油・みりん各小さじ2〜3杯ほど加え、ヘラで混ぜながら中火で8〜10分煮詰めるだけ。
仕上げに粉山椒やゴマを加えてお好みの風味にします。おにぎりの具にも重宝しますよ。

熱々のごはんにちりめんをたっぷりのせて、さらにフレッシュなエキストラ・バージン・オリーブオイルをかけて食べるのが気に入っています。


ここまですっかり「和風ごはん」の記事なので、最後に、白いごはんに合うおいしいフレンチ素材をご紹介します。
私のイチオシは「La Cantine(ラ・カンテーヌ)」のスモーク風味のオイルサーディン

「La Cantine」の魚のオイル漬けシリーズは、まるでフランス製の陶器のようなお洒落な容器入りで、キッチンに置いておくだけで気分が上がります。

もちろん、可愛い見ためだけでなく中身も秀逸。
グリーンのラベルの「La Cantine スモークサーディン」は、程よいスモーク風味で、漬け油には上質なエキストラ・バージン・オリーブオイルが使われています。
そのまま食べても美味しく、漬け油ごと安心して料理に活用出来るすぐれものなんです。

お勧めの食べ方は、火を使わず数分で作れる「スモークサーディン丼」。
まず、サーディンの漬け油(1缶につき約大さじ2杯とれる)を器に移し入れ、醤油、バルサミコ酢各大さじ1杯を混ぜ、“醤油バルサミコソース”を作ります。
炊きたての新米ごはんに、缶から取り出したサーディンをのせ、上記のソースを適量かければ、和洋折衷の「スモークサーディン丼」の完成。

薬味として、今回はオニオンスライス、針しょうが、ハーブを添えました。 大葉の千切りや青ネギを刻んだ物をたっぷり添えるのもおすすめです。
まろやかな酸味のバルサミコ酢を加えることで、油っぽさや魚臭さがまったく感じられず、白いごはんともマッチしてなんともいえない美味しさです。

そして、この“醤油バルサミコソース”は、ドレッシングにも変身します。
彩り野菜にサーディンをトッピングしてソースをかければ、ボリューム満点の「スモークサーディンサラダ」の出来上がり。
醤油入りのソースなので、ごはんにもよく合うサラダです。

食欲の秋、そして新米の季節、みなさんもおいしいごはんを大いに満喫してくださいね。

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*日時:12/15(木)11〜14時 
*場所:クリナップ・キッチンタウン東京(新宿ショールーム)
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(前の記事)新米でHappy Birthday!のローストビーフ丼

(記事一覧)季節毎のまとめ記事もご覧ください


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「フレンチ×普段ごはん」vol.7 旨みたっぷりきのこ料理

こんにちは。
「フランス家庭料理教室アン・プチ・プ」の神崎則子です。

秋風が心地よい季節になりました。
この時期に食べたくなる美味のひとつが「きのこ」。

低カロリーで食物繊維やビタミン類、旨み成分が豊富なきのこは、料理に加えると風味豊かになり秋を感じる一品になります。
食欲が増す秋、ヘルシーなきのこ料理なら安心してたっぷり楽しめますね。

きのこ本来の美味しさを堪能するなら、シンプルなきのこソテーがおすすめです。
作り方はごく簡単ですが、下処理や火加減によってベタッと水っぽくなりがちで、コツを押さえないと上手に作るのは意外と難しいものです。

そこで今回は、我が家の定番 「きのこのガーリックソテー」をご紹介します。
今回使用するのは、椎茸、舞茸、エリンギ、マッシュルーム、しめじ。

まずは下処理。きのこは水洗いしません。 洗うと水をたっぷり吸って、調理中に水分が出て水っぽい仕上がりになってしまいます。
汚れは刷毛やペーパータオルで優しく払い落としましょう。

これを食べやすい大きさに切るか裂いて、オリーブオイルを熱したフライパンで炒めます。
火加減は強め。フライパン全体にきのこを広げ、余分な水分を飛ばすように加熱します。

きのこがしんなりしたら、ニンニクのみじん切り、あれば松の実を加え、きのこに香ばしい焼き色がつくまでさらに強火でソテーします。
塩、こしょうで味をととのえたら火を止め、刻んだパセリを加えて完成です。

もうひとつ、たっぷりの量のきのこで作る「シャンピニオン・デュクセル」をご紹介します。
これはフランスの定番ペーストのひとつで、刻んだきのこをじっくり炒めて水分を飛ばしたもの。
きのこそのものよりも旨みが濃厚で、ソースに用いたり、料理に加えて味に深みを出したりします。

本来のシャンピニオン・デュクセルは、フランスで一番親しまれているきのこ、シャンピニオン(=マッシュルーム)を用いますが、他のきのこでも代用できます。 椎茸や舞茸など、味と色が濃いものが向いています。

さて、シャンピニオン・デュクセルの作り方です。
マッシュルーム・椎茸・舞茸をそれぞれ1パックずつ + 玉ねぎ1/4個 + お好みでニンニク少々。 出来上がると少量になるので、一度にたくさん作るのがお勧めです。

これらをすべてみじん切りにして(フードプロセッサーを使うと便利)、オリーブオイルを熱した中火〜弱火のフライパンで15〜20分ほどじっくり炒めます。

料理のベースに利用するため、塩などの味付けは不要です。
かさがぐっと減り、水分がほぼ無くなれば、きのこの旨みが凝縮された濃厚なペーストの完成です。

ジッパー付きビニール袋に入れ、薄く広げて冷凍すれば、いつでも好きな分量を使えて便利。常備しておくと料理の幅が広がり重宝します。

では、シャンピニオン・デュクセルの使い方の一例をご紹介します。
リゾットや炒飯の仕上げに加えたり、白飯に混ぜて即席混ぜご飯にしたり。

温めた生クリームや豆乳でのばして魚や肉料理のソースにしたり、マヨネーズを混ぜてサラダにトッピングしたり。

少量の醤油とみりんを加えてさっと煮詰めれば、ご飯のお供にもなります。おにぎりの具にもおすすめです。

きのこがたくさん手に入ったら、ぜひお試し下さいね。
実りの秋、栄養豊富で低カロリー、旨みたっぷりのきのこ料理を大いに楽しみましょう。




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「フレンチ×普段ごはん」vol.6 南仏風にんにく料理

こんにちは。
「フランス家庭料理教室アン・プチ・プ」の神崎則子です。

夏休みも終盤になりました。
連日の暑さでバテ気味のときは、疲労回復・体力増進効果がある「にんにく」を料理に取り入れてはいかがでしょうか。

南仏風にんにく料理なら、同時にビタミン豊富な野菜もたっぷりとれてお勧めです。
南仏料理といえば、カラフルな野菜やオリーブオイル、ハーブを使ったものを連想しますが、じつはにんにくも南仏の人々にとって重要な食材です。
それもそのはず、フランスでは、にんにくは“プロヴァンスのバニラ”と呼ばれているんです。
バニラの甘い香りがお菓子に欠かせないように、たまらなく食欲をそそるにんにくの香りは、まさに南仏料理に必須のものです。

マルシェのにんにく売り場でとりわけ目を引くのは、淡いピンク色の薄皮に包まれた、フランス南西部産の“アイユ・ローズ”という高級品です。
この品種は非常に香りが高く、辛みが強い中国産とまろやかな日本産のちょうど中間のような味わい。生のままでも 加熱した調理にも向きます。

数年前、南仏を旅した際に知り合った地元のマダムから、南仏産のにんにくをふんだんに使った家庭料理を教えてもらいました。
家族が大好きだという、名前もないその料理は、骨付きの肉・丸ごとのにんにく・野菜・ハープを鍋に入れ、オリーブオイルをたっぷり注いで蓋をして煮るだけ。味付けは塩、こしょうのみ....という、じつに簡単なもの。

そういえば、フランスの肉屋やマルシェでは、大きな骨付き肉や塊肉がずらりと並んで圧巻でした。
日本では、丸鶏や塊肉といえば特別な日の料理というイメージですが、フランスの家庭では日常的にシンプルなローストや煮込みにされるんですね。

南仏在住の料理好きマダムが、ゆっくりと易しいフランス語で教えてくれたシンプルなレシピは、書き留めるだけでおいしさがリアルに伝わってきました。

帰国後、さっそく私が再現したのは、身近な鶏手羽元と青森産にんにくを丸ごと使った「南仏風、鶏とにんにくのオリーブオイル煮込み」。
鶏の手羽元、皮付きのにんにく、じゃがいも、玉ねぎ、ハーブを鍋に入れ、上からオリーブオイルをたっぷりと振りかけ、ふたをして弱火で1時間ほどコトコト煮込むだけ。

味付けは鶏と野菜に塩、こしょうを丁寧にまぶすだけで、あとは火にかけた鍋の中をときどきチェックすればOKです。
にんにくとハーブの香りが移ったジューシィな鶏肉と、とろけるほど柔らかく・ねっとりした食感のにんにくと野菜が絶品です。

最後にマダムから「鍋にたっぷり残った煮汁をパンに付けて食べるのも忘れないでね」ってアドバイスを頂きましたが、この煮汁は意外なほど炊きたての玄米や白いご飯に合うんです。
鶏や野菜の旨みが凝縮されたにんにく風味の煮汁を、ごはんにたっぷり絡めて食べると最高です。
 
もうひとつ、私が普段よく作るのは、南仏名物のにんにくアンチョビソース「アンショワード」。
野菜などにディップして食べるほか、パスタや魚料理のソースとしても重宝します。

作り方は、にんにく1〜2片とアンチョビ5〜6枚をすり潰し、オリーブオイル約大さじ2杯を少しずつ加えてお好みの濃度に調整するだけ。
イタリアの「バーニャカウダ」と見ためも食べ方も似ていますが、こちらの方がとても簡単に作れます。

このアンショワードに、隠し味としてワンスプーンの味噌を加えるとより旨みが複雑になり、和食にもマッチします。
お好みで刻んだ大葉や生姜、ゴマなどを加えれば、ごはんがすすむ練り味噌風の一品になります。

ところで、むき難いにんにくの薄皮は、50〜60℃の湯にしばらく浸しておくと皮がふやけてスルッときれいに外れますよ。
こちらもぜひお試し下さい。

ごはんと相性抜群の食欲そそる南仏風にんにく料理で、今年の猛暑を乗り切りましょう。

*講座のおしらせ*
「初秋の簡単ヘルシーフレンチレッスン」開催
日時:9/6(火)11〜14時 場所:クリナップ・キッチンタウン東京(新宿ショールーム)
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「フレンチ×普段ごはん」vol.5 塩でシンプル調理

こんにちは。
フランス家庭料理教室アン・プチ・プの神崎則子です。
夏本番、汗を一杯かいたら充分な水分と適度な塩分をとって、体調をしっかりととのえましょう。

今回は料理にかかせない「塩」のお話です。
我が家ではレッスン用・自宅用ともに数種類の天然の塩を使い分けています。

天然の塩には、海水から作られる「海塩」と、古代海だった場所からとれる、いわば海水の化石「岩塩」に大きく分かれます。

海に囲まれた日本で生産されるのは、もちろん海の塩。
自然からの恵みの塩は、伝統製法で作られたミネラル分の多いものを選びたいですね。

海から自然に塩を作るためには、大変な時間と労力がかかります。
塩辛い海の水からは、いとも簡単に塩ができると思われがちですが、海水の塩分濃度はたったの3%。
ここからたくさんの塩を得るためには、天日干しや窯焚きなどの製法で、膨大な量の海水を蒸発させなければなりません。

昔ながらの製法で手間暇かけて作られる塩作りは、世界各国・日本各地に残っています。
旅先でその土地ならではの塩を探すのも楽しいですね。

さて、ここからは料理における塩の活用法です。
塩は粒状によって使い分けると、調理の効率が上がり、料理がよりおいしく仕上がります。

【1】まず常備して欲しいのは、万能に使える粒の細かいドライな塩。
サラサラと落ちて素材に均一に振れるので、味つけが手早く上手にでき、作業が大変はかどります。


【2】次に重宝するのは、しっとりした細かい海塩。溶けやすいので漬け物やマリネ、タレ・ソース作りに便利です。
料理の仕上げにも最適。すぐに溶けるので塩味の調整がスピーディにできるからです。
ちなみに私は、湿気が多く固まりやすい塩は、高知の“クジラの塩壺”に保管しています。水分を外に逃がしてサラサラした状態を保ってくれます。


【3】サクサクした食感が楽しめるフレーク状塩は、フリットやサラダ等のトッピングに用います。
ピラミッド型に結晶した大粒塩は、舌の上でゆっくり溶けて塩気がまろやかに感じられます。


【4】こだわりのお塩なら、うまみ濃厚な高級塩、フルール・ド・セル。塩田の表面に一番最初に浮かぶ希少な塩の結晶です。
料理の仕上げに振りかけて繊細な結晶の食感も楽しみましょう。シンプルな塩味ステーキやおいしい豆腐、スイーツにもぴったりです。


【5】料理の幅が広がる大粒塩、グロ・セルは、塩釜焼きや塊肉のローストなどの豪快な料理に。溶けにくいので見た目と食感のアクセントになります。
ポトフやスープの味付けにもおすすめです。


うまみたっぷりの天然の塩はシンプルに味わうのが一番です。
私の普段の朝ごはんは、玄米のシンプルな塩むすび。その日の気分で塩を選んで楽しんでいます。
塩とお米、両方のおいしさを堪能できます。

おにぎりに合うお米は、冷めてももっちりとおいしい低アミロース米。
代表的な品種は「ミルキークイーン」や「夢ごごち」です。

玄米でも白米同様にもちもち食感に炊き上がり、手でふんわりむすんでも崩れずしっかりまとまります。
なお、玄米を炊く時にも天然の塩は欠かせません。
おいしい玄米の炊き方は「フレンチ×普段ごはんvol.1」をご覧ください。

上質な塩を使うことで、作る料理が自然に素材の味を生かしたシンプル・無添加なものになり、健康と美容にも役立ちます。
皆さんもぜひお気に入りの塩を見つけて、普段のごはんをより楽しんでくださいね。



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